ホンダとヤマハが導入したアイドリングストップとは?
アイドリングストップとは、バイクが信号待ちで一時停車している時に自動的にエンジンが停止する機能のことを指します。
信号の待ち時間はケースバイケースによって様々ですが、場合によってはかなり長い一時停車となってしまうこともあります。
そんな時、停車中ずっと排気ガスを排出し続けると地球にとってエコではありませんし、燃費の面でも低下してしまうでしょう。
そこで活躍してくれるのがアイドリングストップ機能なのです。
アイドリングストップは、もともと1999年にホンダからラインナップされたジョルノクレア・デラックスに装備されていた特別な機能でした。
その後ヤマハから発売された新型NMAXに搭載され、少しずつ世間の注目を集めてきました。
当時はまだレアな機能でしたが、2018年モデルから本格的に装備されるようになりました。
これはヤマハが製造するバイクにホンダ製のエンジンを仕本格的に導入し始めたタイミングで、現在でもアイドリングストップが搭載されているバイクはヤマハとホンダが中心となっています。
ちなみに、アイドリングストップは原付のスクータータイプに限定されている機能となっています。
もしかしたら今後は排気量が大きなバイクに対しても搭載されるかもしれませんが、現在ではホンダのリード125やPCX、ジョルノ、ヤマハならビーノを中心とした原付車種のみに特化した機能として知られています。
アイドリングストップのメリット
アイドリングストップのメリットは、燃費の向上です。
停車中にエンジンが停止するため、燃料の消費が一時停止の状態となります。
また、エンジンが停止することによって騒音も軽減につながったり、バイクのオーバーヒート対策としても有効です。
アイドリングストップのデメリット
アイドリングストップには、デメリットもあります。
1つ目のデメリットは、バッテリーにかかる負担が大きくなるという点です。
停止した状態からエンジンを再始動する際にバッテリーの電力を使うわけですが、アイドリングストップ機能を持たないバイクと比べると、どうしてもバッテリーへの負荷が大きくなってしまいます。
その結果、バッテリーが上がったり故障のリスクが高まるというデメリットが考えられます。
2つ目のデメリットは、エンジンが停止することによってランプ類もすべて消えるという点です。
夜間にアイドリングストップ機能を使うことは、場合によっては安全性の面では注意が必要です。
特に後続車が信号待ちをしている時にテールランプなどがすべて消灯してしまうことは、事故の原因にもなりかねません。
まずは安全確保をしたうえで、アイドリングストップを使うことを心がけましょう。