トレール


トレールとはどんなバイク?

トレールとは英語でTrailと表記し、一言でいえば原野や森林、山林などを示します。
トレールバイクとはこうした道を走行することを目的として開発された車種で、オフロードバイクと呼ばれることが少なくありません。

ただし、トレールバイクとオフロードバイクには大きな違いがあります。
トレールバイクは公道を走ることが認められているバイクのため、ナンバープレートを装着することが義務付けられています。
しかしオフロードバイクの中には公道を走れない車種もあり、その場合にはナンバープレートは必要ありません。

もともとトレールバイクというジャンルが確立されたのは、日本においては1968年のことでした。
この時期に、ヤマハがトレール250DT-1というオフロード設計の公道走行可能車種を発売しました。
それを機に、各バイクメーカーがこぞってオフロード設計のトレールバイクの製造に乗り出したのです。

現在ではトレールバイクという呼び方以外にも、ビッグアドベンチャーやデュアルパーパスなど、さまざまな呼び方が誕生しています。
しかし、どれもトレールバイクのことを指しているという点では共通しています。
トレールの魅力は、オフロード走行を楽しめるだけでなく、市街地走行でも快適さを維持できるという点です。
機能面やパーツ面において充実感や豪華さは少ないものの、小回りが利き低燃費、そして取り扱いやすいバイクという点では公道走行にもおすすめです。

トレールの主な現行モデル

トレールの中でも人気が高いのは、ヤマハからラインナップされているセロー250です。
細身のタイヤに見るからに軽量であることが分かるボディは、セロー250の大きな特徴です。
これまでのモデルチェンジを見ても、どれもコンパクトで軽量なバイク車種という共通点があります。

セロー250は一般的なオフロードバイクと比べると、排気量は250ccと変わりません。
しかし外見のコンパクトさは200cc程度のバイクと変わらず、身長が低い人でも高い安全性を確保して走行できる配慮がされています。
足つき性という点では、抜群に優秀なバイク車種です。

ホンダのXR230もトレールバイクとして人気が高い車種です。
他のトレールモデルと同じようにXR230もシンプルデザインに仕上がっており、装備も最小限に抑えられている点が大きな特徴です。
特殊なギミック機能などはついておらず、可能な限りシンプルかつ軽量、軽快な乗り回しを可能にしています。

この車種はOHC単気筒エンジンにキャブレターが組み合わされていて、低中速における走行では抜群の粘り強さを感じられます。
そして耐久性と燃費性にも優れていて、最新モデルはリッター当たりの燃費27km/hを実現しているほどです。