アレックス・リンスとは


アレックス・リンスの経歴

アレックス・リンスは、1995年にスペインで誕生したレーシングライダーです。
彼が初めてバイクを体験したのは3歳のころで、クワッドと呼ばれる4輪のモビリティを初めて経験してすっかりとりこになってしまい、その3年後の6歳の時に初めてバイクに乗りました。

その後、13歳のころからはミニバイクのレースに参戦するようになり、エミリオ・アルサモラにその才能とポテンシャルを見出されました。
このエミリオ・アルサモラという人物はヨーロッパにおいてはレジェンド的な存在で、彼自身が1999年のロードレスにおいて125ccクラスのチャンピオンの座を獲得しています。
引退後にはマルク・マルケスを育てるなど、パーソナルマネージャーとしての手腕も持ち合わせている人物なのです。

その人物から才能を見出されたアレックス・リンスは、厳しい指導の下にどんどんレーシングスキルと経験値を高め、2010年のシーズンには現在のモンスターエナジー・ヤマハMotoGPにあたるマーベリック・ビニャーレースや、現在のレッドブルKTMテック3に当たるミゲール・オリベイラなどで上位に入賞するなど、表彰台に立つ機会を増やしました。

2012年からロードレースに参戦し、Motoクラスもステップアップしながら、現在では最高峰クラスのMotoGPでのレースに参戦するほどまで成長しました。
現在では、優勝経験3回、2位と3位の表彰台経験9回、そのほかの表彰台経験12回など、すっかり表彰台に上るレーサーの仲間入りを果たしています。

アレックス・リンスの人物像

アレックス・リンスは、オレンジ色が大好きです。
普段からオレンジ色を好み、ファングッズにもオレンジ色を使うことで、ファンとの一体感を感じることができるのだとか。

また、アレックス・リンスが着用するヘルメットには、正面に「42番のパン屋さん」というロゴは書かれているほか、パンの絵も描かれています。
どうしてこれが必ずヘルメットに書かれるのかについては、詳細な理由は明確になっていません。
しかし、このパンは、アレックス・リンスが所属するスズキワークスのスタッフが手作りしたパンという点は明らかになっています。
ファンミーティングではファンが彼のために手作りのパンを準備することも多く、彼がパン好きだという点がここからもよく分かります。

アレックス・リンスのライディングスタイル

アレックス・リンスのライディングスタイルは、高いスキルだと定評があります。
ブレーキやアクセスを多用するスタイルではなく、攻めすぎることなく全体をきれいにまとめながら好成績につなげるというライディングスタイルです。
この美しいスタイルはほかのライダーたちからも好評で、彼のライディングスタイルを目にするライダーたちは口々に、スキルの高さを絶賛するほどです。
また、クリーンなライディングのためにバッシングを受けることがとても少なく、その点も彼の高評価や好感につながっています。