事前準備が大切
バイクの醍醐味は、なんといってもツーリングにあります。
ツーリングには数時間の短いものから、数泊するロングツーリングまであり、また一人で出かけるソロツーリングやグループで出かけるマスツーリングなどの種類があります。
グループツーリングの場合には、ツーリングのとりまとめを行う「ツーリングリーダー」が必要です。
参加するメンバーは、全員がベテランというわけではありません。
中には初心者に近いライダーも混じっていますので、ツーリングリーダーは各ライダーの力量に合わせて適切な対応することが大切です。
事前準備のポイント
ツーリングリーダーは、当日の取りまとめはもちろんのこと、事前の準備もしなくてはなりません。
大勢のライダーが参加するツーリングの場合、ツーリングリーダーが1人だけでは負担が大きすぎますので、数人のリーダーを立てることがおすすめです。
事前準備では、まず最初に全走行距離と目的地を定めます。
ツーリングに参加するのが初めての人や、初心者のレベルに合わせて無理のない計画を立てることが大切です。
1日の全走行距離は、休憩を含めて9時間以内に抑えることが重要なポイントになります。
初心者が多いツーリングの場合には、余裕を持って走行距離を設定しましょう。
200km以内を目安にしておけば、だいたい安心です。
次に、休憩場所や給油ポイントもあらかじめ決めておきます。
ツーリング中にはぐれてしまうライダーが出てくると困るので、メンバー同士の連絡網も作成しておくことが大切です。
ツーリング当日は必ずしも好天気であるとは限りませんので、悪天候の際の対応なども最初に決めておくといいでしょう。
出発前のミーティング
ツーリングリーダーは、出発前に必ず主催者とミーティングを行っておくことも重要なポイントです。
参加者各自の体調確認やルート・休憩場所・給油ポイントの確認などをした上で、安全で楽しいツーリングができるように心がけたいものです。
グループツーリングは「マスツーリング」とも呼ばれており、ソロツーリングとは違って走行ポジションが非常に大切です。
ツーリング隊列には大まかに分けて「先頭」と「中央」、そして「最後尾」の走行ポジションがあります。
ツーリングリーダーは先頭を走るのが基本で、後続ライダーがが安全に停止できるよう、急ブレーキや緊急回避を防ぐ必要があります。
ビギナーは走行ポジションの中央部を走るのがグループツーリングの規則で、先頭からはぐれないように沈着冷静に行動することが大切です。
最後尾にはベテランのライダーがついて、ビギナーが遅れたりはぐれたりしないように見守ることになります。
ツーリングの楽しみを味わいたいというビギナーは、まずグループツーリングで慣れることをおすすめします。