使用後のケア
ヘルメットはバイクを乗るときに装着する義務があるだけではなく、命を守る大切なツールです。
もちろん頭にかぶるものなのですが、暑くなってくると当然汗をかきますし、非常に蒸れます。
ベンチレーション機能などがついているタイプもあるのですが、夏ともなるとそれ以上に暑いですので当然汚れてしまいます。
バイク乗りの誰もがある経験だと思いますが、ケアを怠るとカビが生えることもありますし、フルフェイスの場合ですとかぶったときに異臭がします。
ケアとしては、とにかく汚れをとり、乾燥させるということです。
濡れタオルなどで汚れをふき取り、直射日光の当たらない風通しのよい場所で乾燥させましょう。
雨などで内装が濡れた場合は、カビの原因となります。
この場合も汚れを拭きとった後に乾燥させるのですが、熱い温度のドライヤーを当てると、内装や帽体の痛みになります。
なるべく低い温度で使用するようにしましょう。
ファブリーズのような除菌効果のあるものも、カビの防止にはなります。
ですがふり過ぎると匂いが充満して、気分が悪くなりますので、なにごとも程ほどに願います。
洗ってみよう
使用後の内装のケアはこの程度でいいのですが、濡れタオルでは汚れが落ちなくなってきたら内装を洗うしかありません。
内装の取り外しができるタイプは、中性洗剤などに着けおきすると効果は上がります。
内装はスポンジでできていますので、ぬいぐるみを洗うように押し洗いを行ったほうが効果的です。
内装が外せないタイプはお湯の中に洗剤をいれ、そのお湯をヘルメットの中に入れます。
あとは押すようにして洗うのですが、すすぎが大変ですのであまり洗剤は濃くないほうがよろしいようです。
洗剤にかんしては、除菌作用のある洗濯用洗剤も使う人もいますが、台所用洗剤を好むかたもいるようです。
どちらを使うかは、好みに分かれるようです。
洗濯が終わると乾燥になるのですが、スポンジの中まで水気が入っていますので、どちらのタイプも完全に乾燥させてください。
除菌作用の洗剤を使っても、生乾きですとカビが発生する原因となります。
シールドのお手入れ方
シールドのお手入れは、あまり念入りには行いません。
クリアーだろうと、スモークであろうと、ミラーであろうと、シールドは案外と傷が入りやすく修復はできません。
埃を無理にふき取れば傷が入ってしまうので、土ぼこりや砂埃は吹き飛ばすか払いのけるようにしたほうが、傷は入りません。
虫などの場合はぬるま湯で濡らしたタオルでふやかしてから取り除きましょう。
無理に擦るのは厳禁です。
大きな埃を取り除いたら、流水で細かい埃を洗い流します。
そのあとに水を拭き取るのですが、その際は柔らかい布、なるべくレンズを磨くタイプの布を使ったほうがよろしいようです。
最後に曇り止めを内側に塗って終了となります。
ちなみにこの工程は、シールドを外して行ったほうが確実に、そして丁寧に行えるはずです。