冬はカイロを活用しよう


カイロの貼り方

夏場でも涼しいバイクですので、寒い時期に乗る際には万全の防寒対策が必要です。
最近では電熱ウェアも数多く市販されるようになり、お手軽なお値段で購入することができるようになっています。
しかし、電熱ウェアもいいけれど「冬はやっぱりカイロ」にこだわるライダーも少なくありません。

カイロを貼る場所は背中と腰、腹部などがメインで、腕の内側などにも貼ればかなり寒さを防ぐことができます。
足の裏などにもカイロを貼れば、防寒対策としては万全です。
ただし、カイロは長い目で見た場合、コスパの面で電熱ウェアよりも高くつきますし、バイクに乗るたびにカイロを貼り付けるのはかなり面倒です。
もちろん、貼り付けるカイロは1枚だけではなく、特に寒い日などは10枚以上のカイロが必要になってきます。

使い分けが大切

カイロは貼る場所によって、大きさを使い分けることが大切です。
背中や腰の部分は面積が広いので、大きめのサイズのカイロを使用します。
お腹や腕の部分は中くらいのサイズのカイロ、そして足の裏にはミニサイズのカイロを使用します。

いくら寒いからといって、胸や首元にカイロを貼るのはNGですので、細かいポイントを押さえながら貼っていくといいでしょう。
たくさん重ね着をしてしまうとカイロが熱く感じられることもあるので、あまり肌の近くには貼らないことをおすすめします。

使い捨てカイロは一度パッケージから取り出すと、温度が持続するのは12時間程度です。
ですから、早朝に出発すれば宿に着くころには冷えている可能性もあります。
長距離ツーリングの際には、予備のカイロも用意していくことが大切です。
使い捨てカイロは便利でかさばらないのがメリットとはいえ、一度貼ってしまうと温度調節ができない点も注意しましょう。

使い捨てカイロの他に、昔懐かしいハクキンカイロというものもあり、昔から根強いファンがいることは確かです。
温度が24時間持続し、マイナス40℃まで使用できるハクキンカイロは発熱量が大きく、ゴミが出ない点がメリットです。
ただし使い方はやや面倒なので、レトロな雰囲気がすきな人、本格派のアウトドアライフが好きな人におすすめだと言えます。

ハクキンカイロにはベンジンを使用しますので、注意深く扱わないとヤケドや火事の原因にもなりかねません。
注油する際には、ハクキンカイロ専用のカップを使用するといいでしょう。

ハクキンカイロのいいところは、温度調節が可能なことです。
フタには通気孔がいくつも開いていますので、通気孔の一部をアルミテープで塞ぐことによって発熱量を抑え、発熱時間を延ばすことができます。
なお、ハクキンカイロはベンジンだけではなくて、キャンプ用のホワイトガソリンやジッポーオイルを使用することもできます。
ちなみに、持続時間が長いのはベンジンの方です。