DIYペイントの結果は二つに分かれる
ガソリンタンクなどをお気に入りのカラーでペイントするという方も多いのですが、こうしたDIYペイントを行ったことがあるという経験者の意見は分かれます。
ひとつは理想に近い納得のでき、もう一つはしなければよかったという後悔です。
経験ある人はペイントのコツをよく心得ているし、利用すべきペイントの種類もよく理解されています。
耐ガソリンのペインたーシリーズを利用し、仕上げに何をすればいいのか、それがわかっているからきれいな仕上がりになるのです。
しかし初心者の方、こうした情報を知らない方の多くが、ラッカースプレーを利用して、最悪ガソリンが漏れて大事・・・となってしまう事もあります。
仕上がりの美しさはペイントのテクニックとノウハウ
ペイントはテクニックに左右される、これは事実ですが、利用するペイントの種類の違いは、ペイントのノウハウを理解しているかどうかという事です。
ガソリンに強い耐ガソリン性を持ったペイントシリーズを利用するかどうか、これはテクニックではなくノウハウです。
タンクを美しくしたい、好みの色にしたいと挑戦してみたのに最悪の結果になってしまうのは辛すぎます。
ペイントのノウハウをよく理解しておけば、最悪の事態は防げるのです。
ペイントの前に行う事
ペイントがぼろぼろになったガソリンタンクの旧ペイントを剥がします。
寒いと剥離剤を利用してペイントを取り除こうとしても、なかなか作業が進まないので、暖かい時期の方がいいかもしれません。
タンク裏は特にしわが多いので剥離剤を利用した後、剥離剤が残ってしまう事が多いです。
ペイントを剥がしたら、綺麗に剥離剤をエアブローなどして残さないようにしてください。
ペイントを均一に仕上げるために利用するプラサフなどは缶を湯煎しておくこと、またよくふっておくことがポイントです。
研きは丁寧に、全面均一状態になるようにしっかり行い、乾燥もきちんと行います。
天井からぶら下げるようにして乾かすと、どこかに触れることもなく安心です。
実際にペイントしてみよう
ペイントはタンクとボトムから行います。
次にタンクスキンをペイントしますが、ペイントしやすいように、ボトムはつりさげで、タンクスキンは床に置くなどして、やりやすい場所に移動させてペイントいます。
スプレー缶の容量にもよりますが、通常、小排気量のバイクで小型スプレー2本くらい使います。
ストーブなどの上に吊り下げてしっかり乾燥させます。
きれいに、完全に乾いたらタンク表面を耐水ペーパーで研磨します。
ここで小さいエクボなども綺麗に研磨しておけば、クリアを厚塗りする事でエクボをカバーできます。
表面のポリッシュが終わったらデカールを貼ります。
位置を決めたらマスキングテープでマーキングします。
保護シートははがれにくいので、中性洗剤を少し加えた水スプレーで表面をスプレーしておくと、後で剥がしやすくなります。
デカールを貼る表面にもスプレーしておくと、貼り直ししたい時に楽です。
決めたい位置に台紙を剥がしたデカールを配置し、ゴムへらで水、気泡などを逃がします。
最後に保護シートをゆっくり剥がします。
気泡等が入っていないか確認します。
次にクリアを突き付け、耐ガソリンスプレーをして、ラッカーの捨てクリアを吹き付けてきれいに乾燥させ(1時間以上かけて)、水研ぎします。
仕上吹きを行い、さらに2時間以上ストーブの上につるして乾燥させたら完了です。