アレックス・マルケスは復活したのか


MotoGP第二戦で表彰台に

アレックス・マルケスがMotoGP第二戦のアルゼンチンGPで、見事3年ぶりに表彰台に復活しました。
アレックス・マルケスといえば、2012年のスペイン選手権Moto3クラスでチャンピオンになって以来スペイン国内で華々しい活躍をとげ、2020年にはMotoGPクラスにレプソル・ホンダチームから出場し、グランプリを獲得したことで有名です。

LCRホンダに移籍してからは苦戦が続いていた彼ですが、今回、見事表彰台に復活したわけです。
アレックス・マルケスはスペインのリェイダ出身で、同じオートバイレーサーのマルク・マルケスは実兄です。

ドゥカティ移籍で復活

LCRホンダで不調だった彼は、ドゥカティのグレシーニに移籍して表彰台に返り咲きました。
どんなに優れた選手でも、チームとの相性が悪いと思うような走りができないということを、今回の返り咲きでアレックスは証明しました。

グレシーニ(Gresini)はイタリアのレーシングチームで、有名なオートバイレーサーであるファウスト・グレシーニが引退した後、1997年に設立しました。
グレシーニはアプリリアのマシンを使用していましたが、2022年からはマシンをドゥカティに切り替えています。
チームのレーサーはアレックス・マルケスとファビオ・ディ・ジャンアントニオの2人で、アレックスのクルーチーフはドナッテロ・ジョバノッティが担当しています。
2023年4月に行われたチーム発表会で、アレックスは「今日は本当に特別な日で、チームが緊密に連携しながら準備を整えているところを見ると大きな感動を覚えます」と語っています。

発表会では、ドゥカティ・コルセから供給された2022年型「デスモセディチ(Desmosedici) GP22」のカラーリングもお披露目されました。
デスモセディチ2021年型は高い戦闘力が認められ、コンストラクターズチャンピオンも獲得しています。

2022年型はさらに進化を遂げ、さまざまな改良が加えられています。
特に大きな変化を遂げたのはエンジンで、その他にシャーシやエキゾースト、スイングアーム、そしてテールセクションにも変更が施されています。
デスモセディチに搭載されているエンジン「デスモセディチGP」は2021年型よりもパワーアップされており、ウェイトバランスも後方に調整するなど、いろいろな工夫がなされています。

エキゾーストに関しては、2021年型では長大なデザインのものが採用されていたのですが、2022年型では通常の長さに戻っています。
ミケーレ・ピッロが冗談で「サラダが入っているんだ」と言ったことから、通称「サラダボックス」と呼ばれているテールセクションはさらに大型化されています。