ドゥカティはなぜ速いのか


ドゥカティの強さの秘密

数あるバイクのメーカーの中でも、レースが好きなライダーたちから特に強い支持を受けているのが「ドゥカティ(ducati)」です。
ドゥカティはMotoGPでも優れた活躍を見せており、2022年もドゥカティがチーム・コントラクター・ライダー(フランチェスコ・バニャイヤ選手)の3冠を見事達成しました。
ドゥカティはイタリアの名家一族によって創設されたオートバイメーカーで、最初は電気関連事業に携わっていたこともあり、独自の技術開発に強い点が大きな特徴です。

ドゥカティがレースでとにかく強い理由のひとつが、「デスモドロミック」と呼ばれる機能です。
デスモドロミックは構造が非常に複雑で、整備に手間がかかるため、量産車でこのシステムを採用しているのはドゥカティだけです。
デスモドロミックには優れた面もありますが、それを十二分に生かせるのはドゥカティだけなのです。
ドゥカティでは、外部フライホイールを採用してデスモドロミックの長所を最大限に活かすことに成功しており、これがチームの強さの秘訣ともなっています。

チャレンジする姿勢

ドゥカティは、さまざまな新技術に常にチャレンジしていることも有名です。
MotoGPのために開発した「ウイングレット」や「ライドハイト」などの新技術は他のメーカーも取り入れており、影響力の強さがうかがわれます。
ごく最近のドゥカティのチャレンジとして有名なのは、シートカウルの部分に設置されたウイング、俗称「エビのしっぽ」です。

赤い色といい、形状といい、天丼からはみ出して見えるエビのしっぽにそっくりなパーツは、まさにドゥカティならではのチャレンジ精神の現れと言っていいでしょう。
エビのしっぽを取り付けることによって乱流が発生するのを抑えることができるのではないかと言われていますが、真相は確かではありません。
デリケートな微調整にこだわるのも、ドゥカティならではのおしゃれごころと言えるでしょうか。

デメリットが多いだけでメリットのほとんどないフローティングマウントをわざわざ取り入れるなど、研究熱心さでは他のメーカーの追随を許しません。
結局MotoGPではフローティングマウントは使われませんでしたが、「駄目でもともと」というドゥカティの精神には感服します。

ドゥカティのバイクは街乗りにもおすすめ

レースには参加できないけれど、ドゥカティには乗ってみたいというライダーも少なくないはずです。
ドゥカティでは「マイファーストドゥカティプラン」と呼ばれるキャンペーンも展開しており、デスモローン金利0.9%で車両やヘルメット・グローブ・ジャケットを購入することができます。
詳しくはドゥカティの正規販売店に問い合わせてみることをおすすめします。