エネア・バスティアニーニの経歴
エネア・バスティアニーニは、1997年にイタリアで生まれたバイクレーサーです。
2020年のMoto2クラスでチャンピオンを獲得し、翌年2021年からは、MotoGPへ昇格したばかりの若きレーサーとして注目されています。
エネア・バスティアニーニが生まれ育ったイタリアのリミニという町は、ミサノサーキット場がすぐそばにあり、イタリア国内でもモータースポーツに対する熱量が高い地域でした。
そうした影響もあり、エネア・バスティアニーニ自身も3歳でバイクに乗り始め、ミニMotoへの参戦をスタートしました。
10歳のころにはイタリア選手権でチャンピオンとなり、翌年にはヨーロッパチャンピオンの座も獲得し、イタリアが誇る世界のバイクレーサーとなりました。
エネア・バスティアニーニがロードレースへ参戦したのは、彼が15歳のころです。
サーキットレースで数多くのランキング入りや優勝を果たした彼は、16歳の時にグランプリへの登竜門と言われているMotoGPルーキーズカップへ参戦し、見事優勝を果たしました。
ルーキーオブザイヤーにも輝き、世界中から将来を有望視され大きな注目を集めました。
エネア・バスティアニーニの人物像
エネア・バスティアニーニは、バイクに青春と人生をかけているだけでなく、若者としての時間の楽しみ方もよく知っている人物です。
例えば、トレーニングやマシンに費やす以外の時間にスキーやダイビングを楽しんだり、ショッピングや映画に出かけることも多いという点を見ると、プロのレーサーという肩書をとると無邪気で明るい若者なのだと分かるでしょう。
エネア・バスティアニーニのライディングスタイル
エネア・バスティアニーニのコーナリングにはすでに定評があり、コーナリングの際には肩まで路面につきそうなほどバイクを横に倒すことで、体重を見事に移動しながら美しいコーナリングをすると高く評価されています。
また、彼のライディングスタイルは、フロントタイヤの見事な使い方が特徴的です。
フロントタイヤを極限まで使うと同時に、ブレーキングも巧みに使いこなすスタイルです。
これはアンドレア・ドヴィッティオーゾというバイクレーサーのスタイルとよく似ており、エネア・バスティアニーニの入りを見るとアンドレア・ドヴィッティオーゾを思い出すというファンも少なくありません。
ちなみに彼は、2021年のドゥカティ・デスモセディッチGPにてドヴィッティオーゾ選手とチームを組んでいます。
この時、彼からスキル面での指導を受けたことが、現在のエネア・バスティアニーニのライディングスタイルに大きく影響していると考えられます。