苦戦が続くホンダ、復活はあるのか?
毎年開催されているバイクレースのmotoGPには、多くのバイクメーカーがチームを組んで参加しています。
ホンダも毎年レースへ参戦していますが、ここ数年はずっと苦戦を強いられてきました。
2023年にチームホンダのエースだったマルク・マルケス氏がチームを離脱したことは、記憶に新しいのではないでしょうか。
2024年のmotoGPでは最初の数戦を終えた段階で、まだホンダが苦しい状況にある事が明白となりました。
この年にはコンセッション制度が見直され、ホンダはある程度の優遇的措置を受けることができるようになりました。
そのため、ホンダはこの制度を最大限に活用しながら、チームの強化や立て直しに取り組んでいることがうかがえます。
2024年度におけるmotoGPがスタートする前には、チーム全体に楽観的な雰囲気がありました。
チーム全体が組織や戦略の改革に取り組んでいたため、2024年度には復活できるという前向きな考えを持つスタッフやライダーが多かったのでしょう。
しかし実際にレースが始まると、開幕から2戦ですでにライダー4人が予選に進むことができず、レースにおいても上位に食い込むことが難しい状況にある事が明白となったのです。
チーフマネージャーの見解
ホンダmotoGPチームにおけるチーフマネージャー、アルベルト・プーチ氏は、現在のホンダはチームが期待しているポジションからは程遠いことを認めています。
しかし同時に、上位へ返り咲くためにチーム全体でパフォーマンスの強化に取り組んでいると説明をしています。
プーチ氏は、チームパフォーマンスの強化はホンダだけが取り組んでいる課題ではなく全てのチームが取り組んでいるもので、チームホンダがパフォーマンス面で前進しても他のチームも前進しているため、他のチームと比較してより大きな前進を遂げることは容易ではないとしながらも、ホンダはチーム全体がやり遂げるべき使命を理解しているため、より具体的に取り組んでいると強調しています。
また、motoGPでのパフォーマンス強化のためにプロジェクトを組み、多くの予算を投入して取り組んでいる事も明らかにしています。
一朝一夕に結果が出る取り組みではないものの、今後のmotoGPレースにおいて少しずつ結果につながるようスタッフ全員が全力を尽くすことで、今後のmotoGPレースに期待して欲しいというのがチーフマネージャーの見解です。
ホンダが現在行っている具体的な取り組みですが、立ち上がり及びコーナリングの局面でレースマシンのリヤグリップを高めるプロジェクトを試験しています。
その他にも複数のプロジェクトが同時進行で進められており、シーズンの後半戦では実戦における結果につながることが期待されています。